THE焼酎の世界 Vol.7「お手頃で飲めるおすすめ焼酎3選」
さらっとおすすめの焼酎をご紹介!
定番からあまり知らていない焼酎まで
さて、今回はオススメの焼酎をご紹介させていただきます。
それだけでは、何となく正しい情報を伝えきれない気がするので(笑)、個人的にNGだなと感じた焼酎もご紹介いたします!
それでは早速。
芋焼酎 石蔵 (いしぐら)
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■メーカー名:白金酒造
■目安価格 :720mℓ/2,000円前後
■コメント :
創業は明治2年というから、かなりの老舗蔵元、鹿児島県の白金酒造さんの「石蔵」です。
ネットでも中々見かけないのですが、酒屋さんでも置いているお店は比較的少ない焼酎です。
こちらもラベルが3種類ありますが、私が好きなのは一番左、金色っぽいラベルの焼酎ですね。
一番右は、限定品ということで価格も1800mℓで約7,000円と高価な焼酎です。
中央は「黒麹仕込み」で、値段は左も中央も変わりありません。
出回りが少ないので、蔵元さんホームページは720mℓで2,000円と表記されていますが、酒屋さんによっては2,500円位で販売されている場合があります。
こちらの焼酎は、甘みとコクのバランスが丁度良いという特徴があります。
焼酎がお嫌いな方は「ムワッとする感じ」「芋の臭み」が苦手という方が多いのですが、石蔵(一番左)に関しては、甘みが広がるので、焼酎独特の臭みの様なものが少ないです。
とはいえ、例えば女性向きかというと、そういう焼酎ではないと思います。
あくまでも、ある程度焼酎を飲まれている方が飲んだ時に、「あっ!美味しい。こんな焼酎あったんだね」と感じていただける味わいです。
いつも飲んでいる焼酎に飽きたな、という方は是非お試しください。
三岳
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■メーカー名:三岳酒造
■目安価格 :720mℓ/1200円前後
■コメント :
世界自然遺産の屋久島にある酒造会社の「三岳」です。
数量限定で「飲み比べはしご酒」という種類も発売されていますが、残念ながら飲んだことがありません。
「三岳」は、根強いファンが多い焼酎として知られていて、メーカーさんは「味わいがマイルド」と表記していますが、どちらかといえばややキレの強い焼酎という印象です。
焼酎を飲みなれている方なら問題ありませんが、ビギナーの方ですと、やや口当たりが強く、飲みにくいと感じるかもしれません。
酒屋さんによっては「三岳入荷しました!」と宣伝している場合があります。
手に入れにくい!入手困難!などの記載があったとしても、特にレア系ではなく、出回りも多いので慌てて購入する必要はありません。
レモンや緑茶と割るには、やや味が強いのでオススメ出来ず、どちらかと言えばロックや水割りが合う焼酎となります。
味の好みはあると思いますが、是非一度は飲んでおきたい人気焼酎です。
二階堂“吉四六(きっちょむ)”
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■メーカー名:二階堂酒造
■目安価格 :720mℓ/1,600円(画像の坪入は1800mℓ/約4,200円)
■コメント :
芋よりも「麦派」という方には、オススメ出来る焼酎です。
大分を代表する、麦100%の焼酎「二階堂」を、より熟成させたのが「吉四六」です。
陳腐な言い方ですが、味わいはまさに「麦」そのものです。
「吉四六」という名前に由来は、大分に伝わる民話の主人公から得たとのことです。諸説あるのですが、皆さんご存知の「一休さん」の様な、とんち者の庄屋さんの民話というのが説として濃厚です。
芋焼酎が好きな方は、いも特有の独特な甘みやコクが好きだと思いますが、この吉四六は飲んだ瞬間口の中に麦の香りが一気に広がります。
芋焼酎ばかりを飲んでいる方が初めに飲むと「麦の香りと味」に抵抗感を感じると思いますが、何杯か飲み進めると病みつきになるかもしれません。
麦焼酎の特徴である、爽やかな味わいはファンも多く、女性の方にも比較的支持されています。
陶器入りは少し高いですが、デザインもかっこいいし、容量を考えればお買得だと思います。
シリーズとして、ガラス容器の「豊後路」「やつがい」も販売されれていますが、豊後路については中身は「吉四六」と同じです。
「やつがい」も成分は同じですが、アルコール度数が30度となっています。
「豊後路」と「やつがい」は、酒屋さんの店頭で置いている可能性は低いので、レアと言えばレア焼酎に該当します。
とにかく麦焼酎を語るなら、「まず、吉四六」という位メジャーで、王道をゆく麦焼酎となります。
珍しい吉四六・豊後路・やつがい、3本セット
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麦焼酎と芋焼酎の違い
2つの焼酎の違いは、シンプルにお伝えすると
麦焼酎=さっぱりしている
芋焼酎=甘みがある
以上の通りです。
好みは完全に分かれますし、個人個人で違うので、飲まず嫌いではなく、まずは芋と麦の両方を、それぞれ2種類ずつくらい飲み比べてみると良いかもしれません。
「甲類と乙類の違い」は、以前の記事でご紹介した通りなので、まだご覧になっていない方は是非見てください。
【THE焼酎の世界 Vol.5「焼酎の心強いお友達 -ホッピー-」】
あと、気になる点と言えば、「黒麹」や「白麹」、「黄麹」って何?という「麹」についてでしょうか?
細かいお話は次回として、シンプルにお伝えすると、麹とは「カビ菌の一種」で、穀物が持つデンプンを糖に変えるために必要なものです。
アルコールは糖から作りますので、デンプンを糖に、そして糖をアルコールにという工程を経るため「麹」が必要となります。
※もちろん、カビ菌と言っても体に害はありません。
麹の種類と、原材料の組み合わせによって味わいが変わりるのでが、一般的には黒麹が濃厚さを、白麹は爽やかさを引き立てます。
黒麹は、雑菌の繁殖を抑える効果もあるので、高温多湿な南国地方の焼酎造りに活用されてきました。
白麹は、黒麹の突然変異で生まれたものです。
黒麹に比べると、温度管理がしやすいために白麹を使う酒蔵さんが増えました。
「黄麹」は主に、日本酒で利用されますが、お味噌やお酢などにも使われます。
より爽やかさを引き立てるのですが、欠点として黒麹・白麹に比べて「腐りやすい」という特徴があります。
低温で管理する必要があるため、日本酒は冬の時期に作られるんですね。
以前ご紹介した「富乃宝山」は、爽やかですっきりした味わいとご紹介しましたが、黄麹を使用している数少ない焼酎です。
プレミア系焼酎と言われる「魔王」も黄麹です。
焼酎は奥が深いですね。
次回は、この辺をもう少し詳しくご紹介させていただければと思います。
それでは、また次回。
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