リフォーム実体験記録 Vol.12「階段問題が勃発(小説風)」
担当者さんは予算ばかりを見ている
まさかの階段がカーペット仕様
[voice icon=”https://mamehiyoko.com/wp-content/uploads/2019/06/人01.2.png” name=”マサオさん” type=”l hige”]
こんにちは、マサオです。
さて、今回は階段などに関して担当者さんと少し揉めたお話しをご紹介したいと思います。
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[voice icon=”https://mamehiyoko.com/wp-content/uploads/2019/07/人099.png” name=”より子さん” type=”r ona”]
え~やだ~。
階段なんかでも揉めるんですか~(笑)。
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[voice icon=”https://mamehiyoko.com/wp-content/uploads/2019/07/人098.png” name=”マサオさん” type=”l hige”]
そうなんです。この時期は、色々なことが集中しました。
以前お話しした、ガス会社さんからの連絡もありましたね…。
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[voice icon=”https://mamehiyoko.com/wp-content/uploads/2019/07/人05.7.png” name=”より子さん” type=”r ona”]
そうですか(笑)。
じゃあ早速教えてください。
マサオさん!ほらっ、もう終わったことだし、元気出してっ!
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階段がカーペット仕様って?え?
冬の肌寒い季節が過ぎ、ようやく温かい日差しが増えてきた4月の朝。
前日の仕事が忙しく、僕は徹夜気味だった。
「今日は午後からゆっくり出来るぞ~」
フリーランサーとして働く僕は、今日午前中の打ち合わせさえ終われば、午後の予定は無く、そのまま帰宅してゆっくりと眠ることが出来る。
あと少しだけ頑張れば、ゆっくり出来る。
もちろん疲れてはいたけど、もう少しで仕事のノルマを達成出来るという、どこか満足感を感じるような清々しい朝だった。
プルルルルル、プルルルル…支度を終えて丁度玄関を出る直前に、僕の携帯が鳴る。
「はい、マサオですが?」
「あ、どうも~」
電話は、リフォーム担当のH氏からだった。
このH氏は、以前「窓問題」を起こした張本人だ。
「窓問題」というのは、何度伝えても希望している“窓のサイズ”を理解してくれなくて(実際は窓の“個数”さえもだけれど)とても困った時の問題だ。
忙しい中、何度も電話で話をしては、書き直しの図面を見せられたりして、かなり苛立ったこともある。
そんな記憶が残っているせいか、少しだけ…嫌な予感。
そう、胸騒ぎがした。
「…あ、Hさん。えっと、どうかしました?」
H氏に胸騒ぎを悟られない様に、靴を履き、玄関の扉を開けながら、僕はなるべく自然を装って会話を続けた。
「いや~、僕昨日は徹夜でして。これから少し打合せなんですよ」
「あ、そうですか~。それはすいませ~ん」
H氏はいつも陽気だ。
学生時代にラグビーをしていたというだけあってとても大柄な人だけど、ふっくらとした顔をいつもニコニコさせて穏やかに話す。
そんなH氏の、いつも通りの陽気な声に少しだけホッとした僕だったけど、次の瞬間H氏は思いもよらないことを言い出した。
「お出かけのところ、すいません。え~と、カーペットの色についてご相談したいのですが」
「カーペット…?えっ?」
全面リフォームをしている最中の僕の家は、すべてフローリングの予定だ。
カーペットなど、家の何処にも敷く予定はなかった。
一瞬、苛立ちにも似た不安と、以前の「窓問題」の記憶が頭をよぎる…。
「えっと、カーペットってどこの?ですか?」
「え?いや~階段ですよ。階段です」
確かに、予算を少しでも抑えるために、当初から階段は取り壊さず「“綺麗”にして活かす」という話はしていた。
けれど、「カーペット」なんて単語はこの時初めて聞いた。
「え?階段カーペットなんですか?」
「はい?ええ、そうですが?」
H氏の口ぶりは、あたかもそれが既に決まっていたかの様な話しぶりだ。
いや、自信たっぷりの口調は、むしろこの世の全ての階段にはカーペットが敷かれているんだよ!そんな口ぶりでさえあった。
僕は不安を抑えながら続けて聞いた。
「え?いつ、どこでカーペットになったんでしたっけ?」
「いやぁ、予算上仕方ないので」
「よ、予算上仕方ないんですか?」
「ええ。仕方ないですね~」
“動かしようなんてありませんよ”あろうはずも無い、とでも言わんばかりのH氏。
僕は、仮住まいをしているマンションの自動ドアを出て、戸惑いと不安を隠せないまま、駅へと歩きながら会話を続けた。
「えっと…。他に選択肢はないんですかね?」
「ないですね~。ええ、無いです」
「そ、そうですか…」
僕は電話を切った。
納得したとか、しないとか、そんなことじゃない。
“カーペット以外、選択肢は無い”リフォーム会社の担当者が言うのだ。
(仕方ないじゃないか…)
自分にそう言い聞かせて、眠い目をこすりながら打ち合わせへ向かった。
(仕方ない…うん、仕方ないんだ)
[voice icon=”https://mamehiyoko.com/wp-content/uploads/2019/06/人05.6.png” name=”より子さん” type=”r ona”]
いきなり小説風!?
何なんですか、マサオさん(笑)。
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[voice icon=”https://mamehiyoko.com/wp-content/uploads/2019/06/人01.2.png” name=”マサオさん” type=”l hige”]
いや、その方が伝わりやすいかなって思ったんです(笑)。
とにかくカーペットしかないって言われたんですよ。予算の都合上ね。
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[voice icon=”https://mamehiyoko.com/wp-content/uploads/2019/06/人05.4.png” name=”より子さん” type=”r ona”]
そうか~。
でも私、階段がカーペットのお家も見たことあるけど、あんまり無いというか少ないんじゃないかと思いますけどね。
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[voice icon=”https://mamehiyoko.com/wp-content/uploads/2019/06/人01.png” name=”マサオさん” type=”l hige”]
そうなんですよ!
だからこの話続くんです(笑)。
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彼女からの進言
「え?カーペット?」
「うん、H氏が仕方ないってさ~」
それは、あの電話から2週間ほど経過した時のことだった。
彼女とリフォームの話をしている中で、ふと階段の話が出た。
僕は、彼女にH氏の話をそのまま伝えた。
「予算上、仕方ないらしいよ。カーペットが一番安いんだってさ」
「いや…でも、あんまり見たこと無いよね…カーペットの階段。えっと、もちろん見たことはあるんだけどね」
「えっ?…変かな?」
そんなことは無い、と言う彼女。
でも、その表情は明らかに曇っていた。
僕の心に苛立ちと不安が募る。
…次の日の夜、僕は思い切ってH氏に電話をしてみた。
「Hさん?遅くにすいません。例のカーペットの件ですが…」
「ああ、カーペットの件ですね~。どうされました?」
「あれって、え~と、その」
正直、少しだけ戸惑った。
だって、リフォーム会社の担当者が“カーペット以外に無い”って言うんだ。
素人の僕が“他の素材は無いですか?”なんて、いかにも素人の質問っぽくて、それが嫌だった。
でも、少しだけ勇気を出して聞いてみた。
「あの…。他の、他の素材には出来ないんですかね?木…とか?」
「あ~、カーペットじゃないなら、床と同じ様に木を張り付けることも出来ますよ~」
「えっ?」
あっさりと他の方法を提案するH氏に、僕は拍子抜けした。
「でも、この間、他に方法は無いって言いましたよね?」
「え?ああそうなんですけど、費用は少しかかりますが、出来ますよ。」
まったく悪びれない様子のH氏。
「じゃあ、ひょっとして高いんですか?カーペットじゃなくて床を、床を木にした時の費用」
きっとそうなのだろうと思った。
以前話をした時は、この世の階段の全てにカーペットは敷かれているんですよ!そんな勢いで言っていたんだ。きっと値段が高いに違いない。
「え~と、12万円くらいですかね?」
(!?意外に出来そうな価格じゃねーか!)
一気に血流が激しくなる。鼓動がどんどん早くなるのが良くわかった。僕は、興奮する気持ちを抑えながら、冷静に確認した。
「そ、それは今の料金にプラスしてってことですか?」
H氏は、僕の家のリフォーム費用を抑えようとしてくれているのかもしれない。咄嗟にそんな思いが頭をよぎる。
「いえいえ(笑)。今のカーペットが4万円程の費用なので、追加で8万円です。」
(なんだそりゃ!結構安いじゃねーか、こんチキショー!)
“安いんで、安心してくださいよ”とでも言わんばかりのH氏の口調は、いつも通り陽気なままだった。
イラつく僕の気持ちを、逆なでする様にH氏は言葉を続けた。
「マサオさん、木の方がいいですよ~。貼り付けるんですけどね。やっぱり感触とか見栄えが全然違いますよ~」
「…な…んで」
僕の気持ちは、もうとっくに限界を過ぎていた。
「なんでっ!?なんで前もってそれを言ってくれなかったんですか!」
「えっ?いや…」
「僕は周りの人に言われて。それで、初めてHさんに聞いたんですよ!分かりますか?もしも、僕が他の方法は無いかって。いやそうじゃない!周りの人から階段にカーペットは“おかしいんじゃないか”って聞かれなかったら!僕の家の階段は、カーペットのままだったじゃないですか!」
「あ、まあ…ええ」
激昂する僕とは対照的に、H氏の様子はどちらかといえば反省というよりも、“だって仕方ないじゃん”という様子だ。
…
結局、僕は追加料金を支払い「カーペット」から「木を張り付ける」仕様に変更した。
その後、木目の板を見せたいので来て欲しいと言われて、改築中の自宅まで足を運ぶことになった無駄な労力。
そして、現地で到底見本とは呼べない位に小さな「手のひらサイズ」の板を、階段に添えて“どうですか?感じは?いいですよね~”とH氏に聞かれた時のイラだち…。
(そんな小さな板切れをさ!薄暗い階段に添えられても、よく見えないし、イメージなんか出来ないよ!ところで、なんでこの人ニコニコしてんの!?)
改築中の薄暗い家の中で、僕は思う。
H氏が、恐るべき鈍感さを持つ人間であること。
そして、恐らくこの先も…きっと新たな問題が発生するのだろう…と。
そして僕は強く誓った。
覚悟を決め直さないといけない。
心の中で、僕は何度も自分にそう言い聞かせた。
[voice icon=”https://mamehiyoko.com/wp-content/uploads/2019/06/人01.png” name=”マサオさん” type=”l hige”]
というような感じです。
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[voice icon=”https://mamehiyoko.com/wp-content/uploads/2019/06/人05.6.png” name=”より子さん” type=”r ona”]
なるほどね~(笑)。
次回がありそうな終わり方ですね、続編あり、みたいな(笑)。
まあとにかく、そういうこともあるんですね。
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[voice icon=”https://mamehiyoko.com/wp-content/uploads/2019/06/人02.png” name=”マサオさん” type=”l hige”]
そうなんですよ。
ですから、進捗状況を確認しながら、現地に見に行ったり、「今どうなってます?」とか「これからどんな工事するんですかね?」ということを時折聞いた方が良いです。
H氏みたいな担当さんばかりということは無いと思いますが、このブログの一番初めにお伝えした通り、リフォームでは非常にトラブルが増えています。
多少、煙たがられても、担当さんに何度も確認してくださいね。
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[voice icon=”https://mamehiyoko.com/wp-content/uploads/2019/06/人05.6.png” name=”より子さん” type=”r ona”]
分かりました。確認は必須ですね(笑)。
次回はどんなお話ですか?
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[voice icon=”https://mamehiyoko.com/wp-content/uploads/2019/06/人01.png” name=”マサオさん” type=”l hige”]
まだまだトラブルがあるので、思い出しながら、何をご紹介するかを考えておきますね。
是非お楽しみにしてくださいね。
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[voice icon=”https://mamehiyoko.com/wp-content/uploads/2019/07/人095.png” name=”より子さん” type=”r ona”]
はい!
じゃあ次回も楽しみにしてますね。
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[box class=”blue_box” title=”おさらい”]
- どれだけ打合せしても、やはり抜けや漏れはあるので都度確認が重要
- 担当者や職人さんにさりげなく、時折確認すると良いです
- 階段は、カーペットよりやはり板の方をオススメします
- H氏はどうかしている
仕事をしながらこんな電話ややり取りをするので、けっこ疲れるときもあると思いますが、納得のリフォームをするため、です。
最後まで頑張りましょう!
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