THE焼酎の世界 Vol.5「焼酎の心強いお友達 -ホッピー-」
飽きた時には凄くおすすめ
低糖質でプリン体ゼロ
おじさま達の強い味方?今回は『ホッピー』についてご紹介させていただきます。
いつも焼酎ばかりを飲んでいると、たまには浮気したくなりますよね?(笑)
でも、そんな時、ついついビールに戻ってしまい、気が付けばビールを飲む習慣が定着してしまう、ということも起こりがちです。
ビールは糖質やカロリーが高い上に、プリン体も含まれているので、なんとか最初の1杯くらいに抑えたいところですが、糖質が多い分、どうしても美味しく感じやすく習慣になりがちなのです。
そこで、そんな時にオススメしたい「ホッピー」についてご紹介させていただきます。
そもそもホッピーって何?
まずは少しだけ、歴史について紐解いてみたいと思います。
ホッピーは、ノンアルコールの元祖として生まれた、ホップを原料とした飲み物です。
「ホップ」とは、ビールの原材料にもなる植物で、「苦み」や「香り」「泡」を生むために必要なですが、雑菌効果も高いので保存性も高めます。
生まれは1948年ということで、戦後まもなく誕生しました。
当時ビールというのは高級品で、庶民が手の出しにくい飲み物だったのですが、「お酒そのものも粗悪品」が多かったんですね。
そんな時、ホッピーが誕生しました。
粗悪で、味の良くないお酒と混ぜても、ホッピーそのものの美味しさが際立つので、「早く酔える」「美味しく飲める!」と評判を呼び、一躍庶民にとっての必需品、メジャーアイテムになりました。
ちなみに、ホッピーの含有アルコール量は0.8%なのですが、アルコール量が1%以上になると「アルコール」と法律で定められています。
ホッピーは0.8%なので、ノンアルコールとなります。
※正式には、低アルコール飲料
特徴は、何といってもあのビールの様なシュワシュワ感ですが、メジャーなホッピーの成分はおおよそ以下の通りです。
今回も100mℓではなく、300mℓで表記していますので、ご注意くださいね。
品名 | 糖質 | カロリー |
ビール | 27g | 120kca |
ホッピー | 4.5g | 35kca |
分かりやすい言い方をすると、ホッピーはビールに比べて、糖質もカロリーも約1/4というイメージですね。
実際は焼酎を混ぜますので、もう少し糖質とカロリーは高くなりますが、それでも約半分という計算をしておくと現実的かもしれません。
ホッピー2杯分が、ビール1杯分と考えるのが妥当なので、飲み過ぎは禁物です。
しかし、何といっても嬉しいのがプリン体がゼロということです。
健康にも重要な“プリン体”を知ろう
「プリン体はうまみ成分」なんて言うこともありますが、プリン体は、シンプルにお伝えすると、体の細胞の構成成分です。
生き物には必ず細胞がありますが、古くなった細胞が新陳代謝の過程で分解されていくと、プリン体が出てきます。
つまり、食べ物を摂取していないとしても、体の中で生まれてくる成分なのです。
そして、このプリン体は、穀物や肉などにも含まれますので、当然食事で体内に取り込むことでも摂取する成分となります。
通常は、肝臓で分解されて、尿や便で排出されるのですが、プリン体を取りすぎると限界を超えてしまい、体内に蓄積されてしまうのです。
「尿酸値」といいますが、尿酸とはこのプリン体の老廃物と考えてください。
プリン体が蓄積されるが⇒尿の排泄は限界があるため⇒1回当たりの尿酸値が増える、という仕組みです。
尿酸は血液に溶け込んでしまいますので、溶け切らないと結晶化します。
この結晶が運動などで剥がれ落ちて間接液に入り込むと、それを敵とみなして白血球が攻撃をします。
この時に炎症を起こす物質が出るのですが、これがいわゆる「痛風」の原因です。
だいぶ話がそれてしまいましたが、これがプリン体が通風を起こす仕組みの話となりますので、プリン体の取り過ぎは怖いですよね。
プリン体は色々な食べ物に含まれているのですが、「レバー」「干し椎茸」「にぼし」「かつおぶし」などには、多く含まれています。
お酒に関して言うと、ビールは圧倒的な数値となります。
焼酎が300mℓあたり0.1mg程度ですが、ビールはなんと17mgもあります。
一日に摂取するプリン体の制限目安は400mgなのですが、先ほどのレバーなどには100gあたり200mg~400mgのプリン体が含まれています。
レバーを食べながらビールを飲むというのは、「滅茶苦茶プリン体を取りまくっている」ということになります。
ちなみに、えのき茸やそら豆、意外にもコンビーフやイクラ、お肉ならバラやロースやタン、ホウレン草やチーズなどもプリン体が少ないので、おつまみにオススメです。
ホッピーは大体5種類
ということで、焼酎もかなりプリン体が少ないのですが、ホッピーはプリン体がゼロということでも人気なのです。
炭酸ではなく、ビールの様な「泡とシュワシュワ感、そして苦みが欲しい!」という場合は、ビールではなく「ホッピー」がオススメという訳です。
お腹周りのお肉や、プリン体が気になる方は是非ホッピーをお試しください。
そして!
もちろんご用意しています。ホッピーにおすすめの焼酎(笑)。
ホッピーは全部で5種類ありますが、すべて飲み比べしていますので、味の感想なども含めてお伝え致しますね。
これぞホッピー専用焼酎!
■商品名 :宮崎本店 キッコーミヤ焼酎(1800ml)
■原材料 :サトウキビ、糖蜜
■販売価格:1,200円~1,300円
■コメント:
ホッピーを自宅で飲み始めてから、かなり色々な焼酎で試してみたのですが、最終的にこちらに行きつきました。
王道中の王道、「キンミヤ」でお馴染みの「キッコー ミヤ焼酎」です。
居酒屋さんでも、ホッピーといえばコレですね。グルグル3周回って、元に戻ったという感じです。
味は、度数が25度にしては、とにかくアッサリしていて、ほんのりと甘みがあります。
糖蜜が含まれているので、やや糖分が多いのですが、ホッピーに合う焼酎でこの焼酎に勝るものはありませんでした(笑)。
価格はかなりお手ごろで、味がかなり薄いので、レモン割りなどでも大活躍する焼酎です。
飲むペースが速いのと、燃えるゴミに出せて凄く便利なので、このキンミヤだけは、紙パックを購入しています。
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これぞホッピー専用焼酎!
■商品名 :ホッピー お試し詰め合わせセット
■原材料 :サトウキビ、糖蜜
■販売価格:3,000円
■コメント:
あれこれバラバラに買うのが面倒、という方はこちらのセットがオススメです。
ちなみに、ジョッキがセットなのですが、ジョッキは別で購入すると高い場合があるので、「雰囲気が出るし、ジョッキも欲しい」という場合はこちらがオススメです。
セットになっているホッピーは、よく居酒屋さんで見るホッピーと違うのですが、「ホッピービバレッジ」というよく見るホッピーと同じ会社さんのニューバージョン商品です。
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個人的には、昔ながらのホッピーが苦みが強くてオススメですが、先ずは色々試してみたい!という方には、こういったセットもオススメです。
※居酒屋さんでよく見るホッピーは、ネット販売は殆どしていませんので、お近くの酒屋さんでお買い求めください。
ジョッキは要らない、1本ずつ飲み比べしたいという方は、お近くの酒屋さんで購入するのがオススメですが、ジョッキが付いていないケースが殆どなのでお気を付けください。
ちなみに、僕は友達などが来た時の為に、2セット購入しました(笑)。
画像にある「パック」ですが、これは冷凍庫でシャーベット状にして、氷代わりに飲みます。「シャリキン」と呼ばれて、キンキンに冷えてお風呂上りに飲むと最高過ぎます。
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先ほどの詰め合わせセットに入っている1種類をご紹介していませんでしたが、こちらもホッピービバレッジさんの商品です。
「ビールに一番近い」という謳い文句で発売しているのですが、確かにある意味でホッピーらしくはない、コクと清涼感のあるホッピーです。
ちなみに、成分はどれもほとんど変わりません。
楽しみが広がる焼酎の世界
さて、今回は少し焼酎に飽きてきた時、或いはシュワシュワ感を味わいたい時、糖質を気にせず飲める、強い味方『ホッピー』をご紹介いたしました。
最後に少しだけ豆知識をお送りいたします。
焼酎は大きく分けると「甲類」と「乙類」があるってご存知ですか?これは、意外に知らない方が多いのですが、以前ブログでご紹介した焼酎「JAPAN」を覚えていらっしゃるでしょうか?
20度という度数で凄く無臭というか、割って飲むのに適したお酒と紹介したものです。これが「甲類」の焼酎となります。
甲類は、やや美味しさでは難点のある焼酎が多く、失敗する確率が高いのですが、JAPANの様にクセがない焼酎もあるのが特徴です。
逆に、芋や麦などの焼酎となる「乙類」は、香りや味わいを損なわない製法の焼酎を指します。
違いは、「乙類が単式蒸留」と「甲類が連続式蒸留製法」という製法の違いです。
ホッピーにはこの「甲類」が向いています。
甲類も乙類も色々と試してみたのですが、失敗が多く、最後はキンミヤにたどり着いたということです。
「キンミヤはレモン割りなどに合いますよ」と書いたのですが、JAPANと同じ甲類であり、甲類の中でもピュアでシンプルな味わいだから、割って飲むのに合うことにです。
つまり、「割るのに適したお酒」を探して、度数20度でいいお酒が見つからない場合は、視点を変えて「甲類」で探してみると、割って飲むのに適したお酒が見つけられるということですね。
私が色々試した結果では、甲類なら「JAPAN」か「キンミヤ」が一番オススメなので、良ければ是非試してください。
ということで、今回はホッピーについてご紹介させていただきました。
それでは、また次回。是非お楽しみに。
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